動画「高橋弘樹 vs 前野隆司:日本人の幸せは二極化!? 幸せとはなにか?【ウェルビーイング】」から考えた自己受容の重要性

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もくじ

1. 動画から見えた「幸せの二極化」と自己受容のテーマ

この対談動画では、「日本人の幸福がなぜ二極化しているのか」「どうすれば幸せになれるのか」というテーマが語られています。
その中で特に印象に残ったのが「自己受容の大切さ」。

私は最近、「自分や人の弱みや嫌いな部分もその人の一つの魅力につながっている部分でもあるのかも?」と思うことがありました。
私は「なぜ自分はできないのか」と追い込んでしまったり、人と比べて落ち込むことも多いのですが、一方で自分の得意や独自の視点を理解し、弱みを含めて受け入れられた時に心が軽くなる実感もあります。

そんな折に出会ったのが、今回の動画です。

幸福度の高い人に共通するのは、自分を否定せず、ありのまま受け入れられていること。
逆に「もっと頑張らなきゃ」「自分はまだダメだ」と自己否定を続けると、幸福は遠ざかってしまう——。
この指摘は、私自身の体験と重なり、大きな気づきを与えてくれました。

この記事では、私自身の体験と心理学的エビデンスを合わせて、自己受容の重要性について整理します。


2. 自己受容は「甘やかし」ではない

自己受容とは「弱点や欠点を含めて自分を認めること」です。
決して「何もしなくていい」と甘やかすことではありません。

むしろ「できていない部分」も「うまくいかない感情」も、自分の一部だと認めるからこそ、次に進むためのエネルギーが湧いてくるのだと思います。


3. 私自身の実感:完璧を求めて苦しくなった時期

私はこれまで「もっと成果を出さなきゃ」「父親として、しっかりしなきゃ」と思いすぎて、苦しくなることが何度もありました。
会社員としてのプレッシャー、家族を守らなければという責任感…。

そんなとき、自分を追い込む言葉ばかりを心の中で繰り返し、疲れてしまったのです。
「まだ足りない」という意識は、行動を後押しする半面、幸福感をすり減らしていきました。


4.自己受容と幸福のつながり — 日本と世界のデータから見えること

自己受容と幸福度の関係

日々モーニングページを書きながら気づいたのは、「自分をそのまま受け入れること」が心を軽くするということでした。心理学の研究でもこれは裏付けられています。

複数の研究は、自己受容が高い人ほど生活満足やポジティブ感情が高く、孤独や不安の影響を緩和することを報告しています(Su et al., 2019, Li et al., 2021)。

心理的ウェルビーイング尺度(RyffのPWBS)には「自己受容」が含まれており、日本語版でも信頼性が確認されています(Sasaki et al., 2020)。つまり「自己受容」をきちんと測定し、幸福度との関係を統計的に検証できる基盤が整っているのです。


5.メカニズム:なぜ自己受容が幸福に効くのか?

研究から見えるポイントは大きく2つです。

  1. 自己受容 → レジリエンス
    自分を受け入れることはストレス反応を和らげ、心理的レジリエンスを高める。その結果、困難時のネガティブ感情の影響が小さくなります(Su et al., 2019)。
  2. 自己受容と他者関係
    自己受容が高い人は他者への信頼や社会的つながりを築きやすい。社会的支援が幸福に寄与する経路も示唆されています(OECD, 2024)。

6.日本と海外の比較データ

世界幸福度ランキングにおける日本

国連の World Happiness Report によれば、日本は毎年「上位〜中位」に位置していますが、北欧諸国と比べると下位です。直近のランキングでも20〜30位台に位置しています(World Happiness Report Dashboard)。

例:Life Ladder(生活満足度)の最新データは公式ページから確認できます(日本のデータページ)。


日本の若者の自己肯定感

一方で、内閣府の調査(令和5年度)によると、日本の若者は「自分に満足している」と答える割合が約4割にとどまっており、米英などの80%台と比べて低い水準です(内閣府調査PDF)。

報道でも「日本の若者は自己肯定感が際立って低い」と繰り返し指摘されています(ダイヤモンド・オンライン, 2024)。


7.実践:日常に取り入れる自己受容のトレーニング

では、どうすれば自己受容を育てられるのでしょうか?

私が実際に効果を感じているのは モーニングページ(朝の手書きジャーナリング) です。

  • 頭に浮かぶことを批判せずに書くことで「そのままの自分を受け入れる」練習になる。
  • 書いた後は、心が少し軽くなり、その日の幸福度が上がった実感があります。

研究でも、自己表現やジャーナリングは心理的レジリエンスや自己理解を高め、幸福感を底上げする効果が示されています(Li et al., 2021)。


8.自己受容のまとめ

  • 自己受容は幸福度の強力な土台である。
  • 日本は国際的には「中位の幸福度」だが、若者の自己肯定感は特に低い。
  • 日常的に自己受容を育てる方法として、モーニングページやジャーナリングは有効な手段。

引用・出典


9. 記事のまとめ:幸福は「完璧になること」ではなく「そのままの自分を認めること」

「幸せになりたい」と強く願うとき、つい「何かを手に入れれば幸せになれる」と思ってしまいます。
でも実際には、今の自分を受け入れられるかどうかが、幸福の分かれ道になるのだと思います。

動画を見て、自分の体験を振り返ってみて改めて感じたのは——
「完璧でなくても、弱さを含めて自分なんだ」と認められること。
その瞬間から、幸福はすでに始まっているのかもしれません。

研究とデータからも、そして私自身の体験からも、自己受容は幸福度を高めるための重要な鍵だと感じます。

完璧である必要はなく、弱みや欠点も含めて「これが自分」と受け入れること。そこから感謝や前向きな挑戦が生まれ、日々の幸福感が積み上がっていくのだと思います。

私もこれから、意識的に自己受容を深める実践を続けていきたいと思います。


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